当院の大腸内視鏡検査について
大腸内視鏡(大腸カメラ)検査とは
大腸や肛門の状態を検査するために内視鏡を使い、肛門から直接細い管を入れ、管の先についたカメラで直接的に観察する検査のことをいいます。
がんやポリープ等がないかを観察し、もしそのような病変を疑う場合には、必要に応じて組織生検(粘膜の一部を小さく採取)を行い、組織が良性か悪性かを顕微鏡で調べる検査を行うこともあります。
ポリープが見つかった場合は、同時に内視鏡を用いて切除することも可能です。内視鏡的にポリープを切除した場合でも、原則検査後にご帰宅いただけます。当院では“苦痛の少ない挿入と観察”を心がけております。
最新鋭の内視鏡検査機器
当院ではオリンパス社の内視鏡システム「EVIS LUCERA ELITE」を導入し、細径ビデオスコープ(約12mm)を使用して観察しております。また、画像強調観察の併用により病気の早期発見や早期治療につながるよう努めております。
なお、当院における内視鏡検査を施行した実績、この検査によって発見されたがんの件数、内視鏡的にポリープを切除した実績は以下の通りです。
- 大腸カメラ検査
- 172件
この検査を実施し、当院で発見(確定診断)した悪性腫瘍(がん)患者 5例
(内訳:大腸がん 3例、直腸がん 2例)
EP/EMR(内視鏡的大腸ポリープ切除術) 83件
※いずれも2023年9月~2024年8月の1年間における実績
このような症状がある方は、一度ご相談ください。
検査の流れ
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- 事前診察
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検査前日までに一度診察を受けていただき、検査の説明をさせていただきます。その際に下剤をお渡しします。お薬を飲んでおられる方は、お薬について検査前にご相談ください。特に「血をサラサラにする薬」を服用している方は、ポリープ等が見つかっても切除できない可能性がありますので、必ずお知らせ(お薬手帳をお持ち)ください。
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- 検査前日
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検査前日は夜更かしを避け、21時頃を目安に消化の良い夕食(おかゆ、うどん等)をお済ませください。アルコールの摂取は避けてください(お茶、水の摂取は可)。就寝前にお渡しした下剤を服用してください。
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- 検査当日
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9時頃に朝食を抜いた状態でご来院ください。水またはお茶を1リットル以上持参してください。
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- 検査準備
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ご来院後に検査衣に更衣していただき、専用のお部屋をご用意いたしますので、腸をきれいにする薬を1.5~2リットル服用していただきます。個人差はありますがきれいになるまでに3~4時間程度かかります。
お部屋には無料のWiFi環境も整えております。お持ちのスマホや用意しております雑誌等をご覧になって自由にお過ごしください。排泄物に固形物が無くなり黄色い水のような状態にきれいになったら検査を受けていただきます。
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- 検査中と検査後
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検査台に横になっていただいた後に、肛門から内視鏡(カメラ)を挿入し、検査を行います。検査時間は15分程度です。ポリープを切除する場合は検査時間が長くなります。
検査後は少しお休みいただいた後に結果をご説明いたしますが、組織生検を行った場合は結果の判定に数日かかりますので、後日改めてご説明をさせていただきます。
検査料金
大腸内視鏡検査:19,630円(3割負担:5,880円)
大腸内視鏡検査+組織生検:32,830円(3割負担:9,849円)
大腸内視鏡検査+ポリープ切除:89,630円(3割負担:26,889円)
※上記金額は大腸内視鏡検査やポリープ切除に関する料金の目安であり、診察料等は含まれておりません。実際の診療内容によって変動することがあります。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。